物持ちスタッフRがバッグをセミオーダーしてみた。続き。

こんにちは、スタッフのRです。

先日、初めて、あけの工房に、自分用のバッグをセミオーダーしてみました☆(o゚∀゚o)
(その記事はこちら。その1その2その3

その後、この記事をお読み下さったお客様から、同じものが欲しいとご連絡をいただきました!こだわりにこだわって造った自分用の仕様だったので、それを気に入ってくださる方がいらして、とても嬉しいです。(*´∀`*)
ありがとうございました。

お客様のご要望のお色は黒。
ワープロラックスカーフは、ドイツの老舗タンナーの技法を継承する職人の手でつくられた、最高級のカーフレザーです。表面は型押し(エンボス)加工されているので、高いレベルで均質な質感を保っています。クロームなめしによる染色は、むらがなく色落ちも少ない安定した発色です。
この黒色も、味気のないただの黒ではなく、鮮やかな光沢を放つ漆黒。落ち着きのある高級感と、目を惹く鮮烈さを併せ持った魅力的なお色です。

糸は、ガンメタリックと呼ばれる色。銀のような水色のような色味で、合わせる革の色によって印象が変わります。漆黒に掛けた今回は、湖のさざ波のような静かな色気で各部を縁取り、陰影を強調しました。

ファスナーは革と同色の黒。ただしエレメント(務歯”むし”)をニッケル色の金属製にしたことで、全体の印象を引き締めるアクセントになりました。

注:原型となったJS-25、前回のインクブルーのバッグはともにエレメント(務歯)がコイル(樹脂)のファスナーです。コイルファスナーは軽くて引きが良く、自由に染色可能で、バッグの雰囲気を統一感あるものにします。
金属製のファスナーはやや重くなりますが、その分しっかり引きやすくなります。そして金属質の光沢が、バッグ全体の印象を引き締め、端正な印象を強調しています。

バッチポケットや内部のスリットポケットの構成は同じ仕様で。
ポケットの数を数えてみたら、メインポケットを含めてちょうど12箇所でした。
(表胴ファスナー付バッチポケット×1、その中にスリットポケット×2。
裏胴ファスナーポケット×1。
メインポケット×1、内袋にはファスナーポケット×1、オープンポケット表胴側×3、裏胴側×3)
やはりわたしと同じ、物持ち、整理好きの方で、このくらいはあってほしいよね、と、とてもお話が弾みました。

わたし自身、実際に使い始めて早1ヶ月が経ちましたが、日々、便利さを実感しています。
バッチポケット内上部のスリットポケットをパスケースの定位置にしたので、ファスナーをちょっと開けるだけでスムーズに出し入れでき、駅の改札前でも慌てて探すことがなくなりました。
また、小物類をバッチポケットに整理できたおかげで、単行本一冊入れるのがやっとだったところが、二冊持ち歩けるようになりました(荷物をまだ増やすのかと呆れられています(^◇^;))

底鋲やショルダーベルトの尾錠も、黒にニッケル色がきらりと映えます。

水気にも比較的強い革なので、汗っかきの自分が通勤で担いで湿っとしてしまっても、わりとすぐに乾くのも嬉しいところです(今日みたいな台風の日にはさすがに不安ですが…(^_^;))

お色の組み合わせが違うと、がらっと印象が変わります。
わたしの場合は、公私両面で使えるようにと、営業用に人目を惹く色をということで、インクブルー色でややカジュアルめに仕上げましたが、
今回は黒を基調にベーシックにまとめたことで、ビジネスの場でもしっかりお使いいただける風格と高級感のある仕上がりの一品となりました。

また、今回もインバッグを共革(同じ一枚の革)でお造りしました。
単体でもポーチとして持てるしっかりしたつくりなので、貴重品だけをそこにまとめて、いざというときはそれだけ持ち出す、といった使い方も可能です。

わたしにとっては、世界で一本のセミオーダー品、というのもわくわくするものでしたが、同じように物持ち、整理好きの方に響いて、お求めいただけたことは、さらに嬉しく、誇らしい思いに駆られました。

ありがとうございました。

注:ワープロラックスカーフの革は、ブラック、インクブルーの他にも、数色のカラーバリエーションがございますが、国内の在庫状況によって、製作可能なお色はその都度、異なります。詳しくはお問い合わせ下さいませ。

(30代男性、飲食店チェーン経営)