2012年6月11日
イタリアンナッパでつくるブックカバーです。包丁で革を裁つところから始めます。単純そうに見える四角いパーツが多いのですが、革を裁つ場合、少しアールが入っているパターンや、同じ四角いパターンでも台形などの少し崩したパターンの方が、革の取り都合はいいのです。
革は自然なものなので、キズやシミなどがもともと入っています。容認できないような大きなキズはできるだけ避けるようにしてパターンを取っていくのですが、そんな場合は、角のあるパターンの方が取り難い場合が多く、かなり頭を悩ませます。当社職人は、作るだけでなく、出来上がりの表面感が、隣り合わせの革の表面感のパターンとうまくマッチするかどうかも考えながら、革を裁断していきますので悩んで悩んで・・・・、ということも珍しくないのです。