2012年8月23日
スノーカーフ素材で、メンズのバッグをあるお客様からのご依頼で作りました。この形は、もともとは別の素材で作っていたのですが、気にいった素材を選んでいただき、お仕立ていたしました。
素材が変わると、作り方も変えないとなりません。たとえば、内側の芯材の種類を変えたり、全体のつくりそのものを変えてしまう場合もあります。まさに、この一点が世界で一つのバッグになります。お客様の持ち方に合うように、糸の色や内側のポケットの位置や数を変えてます。
最初のサンプルより、素材を変えることにより、極端にイメージが変わってしまうと予想されるものに関しては、お断りすることもありますが、お客様のイメージされているものをどれだけ引き出せるのか、もしくは、こちらからイメージをお客様にご提案できるのか、そして、それを形にできる作り手のイメージする力も問われるのが、オリジナルのバッグです。いろんな人が関わり合う、とても奥の深い仕事だなとつくづく感じます。
写真協力:男性40代